『歩くと疼く』脊柱管狭窄症でお悩みの方の経過
「今まで日常生活で何気なくやっていた悪い習慣を変えられたのが良かった」
今回の患者さんは、脊柱管狭窄症と診断されて腰やお尻周りの疼きでお悩みの方です。
約4年前ほどから歩くと疼くような感じがあったそうです。
病院では血流を良くする薬が処方されていて、日常生活で困るような痛みは無かったそうですが、
「これだけで今後本当に悪くならないのだろうか?」
という心配もあって来院されました。
現在当院ではこの方に主に腰、股関節の施術をしています。
当院にご来院されている患者さんの経過をご紹介します。
・お悩み:脊柱管狭窄症による腰やお尻の疼き
・年齢性別:60代女性
初診時に検査をすると、腰の傾きや左右で力の入り方が違っていました。
この患者さんの来院目的は『今後悪くならないようにしたい』でしたので
何をしていけばいいか伝えたことは
『身体を悪くする習慣を止めて、良くすることを増やす』という事を伝えました。
話を聞いていくと、移動は自転車、家では座りっぱなし、立ちっぱなしが多い。
ということでした。
ジムでの運動は身体にとって問題があったりすることもあるのですが、
患者さんにとってはジムでの運動が生きがいみたいなものなので
無理はしない程度でやってもらうようにしました。
問題は自転車移動が多い事と座り方、立ち方でした。
狭窄症の方にとって自転車に乗っている時は痛みが無いので、歩くよりも自転車に乗ることを選択される方が多いです。
しかし、今回詳しく記述することは控えておきますが、
自転車に乗るということは、実は腰にとって良くない行いなのです。
そして自転車で移動する事で『良くする習慣』である歩行量も減ります。
ですので、まず自転車に乗る量を少なくしてもらい、買い物やジムに行くときなど歩いて行けるところには歩いて行ってもらうようにしました。
だんだん自転車に乗る事が少なくなり、現在では一切自転車に乗ることが無くなったので
友人には「自転車壊れたの?」と聞かれるそうです。
これで、まず自転車という『悪くすること』が無くなり、歩行量が増えるという『良くすること』が得られました。
そして立ち方、座り方も身体を悪くさせずらい方法をお伝えして
立ちっぱなし、座りっぱなしで同じ姿勢でいないように頻繁に動いてもらうように意識してもらうようにしました。
これをすることで悪い姿勢で身体が固まってしまうという『悪くすること』を防ぎます。
この自転車と立ち座りを変えるだけでも普段感じていた疼きというのは軽減されてきました。
いくら良いことをしても、悪いことがそれを上回ってしまうと良くなることはありません。
その『悪いこと』というのは日常生活で何気なくやっていることなので、それが『悪いこと』だと自分で気づくことは難しいのです。
もし、自分で頑張って色々しているのに良くならないという方は、我々にご相談していただけると良いかと思います。